ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2011-11-14

古谷葉月の美術の時間、日本のネイル。誠に美しい淡い水彩画あるいはキャンバスに重ね塗られた油絵のネイル

a.m.s.恵比寿プレイスです。

あたしは自堕落な女だから、自分を律してポテトチップを食べないとか、朝早く起きるとか、時間を有効的に使うとか、吹き出物はいじらないとか、ミックスナッツのジャイアントコーンだけ食べたりしないとかそういったことはできない。炭水化物を食べ夜更かしをし、朝寝二度寝をこよなく愛し、西に吹き出物ができればいじくりまわし、東に隙あらば昼寝もする。なので、自分で自分を褒めることは止められない。世界中の人に褒め称えられ賞賛されスポットライトの明るく照らす舞台の中心で歌でも歌いたいところだけど、なかなかそうもいかないので、自分で自分くらいは褒めたい。てか褒めさして。

というかまあ、これはあたし解説者マサ子(源氏名36歳)のことじゃなくて、はっちゃんがやったネイルのことなんだけどさ、今日ばっかしはご勘弁いただいて俺に提灯を持たせてくれ。


一般的に日本人て小間物の美しさを極めることにおいては、優れた能力を発揮するわけだから、ネイル技術とかネイルデザインが発展しやすい土壌にあるのは確かだと思うのね。


でも、デザインや技術を加算し続けた結果できた美しい小間物は、日本特有の抑制された美しさからはかけ離れていくよね。


そういうわけで、今回の水彩画なのか油絵なのか、美術のネイルは、きっとおそらくはっちゃんが、てんこ盛りの加算的な美しさではなくて、減算から生み出される日本的な美しさをネイルの上に引きずり出し始めた兆候が見える気がするんだね。それはそれで素敵じゃないかてかこういうネイルを見て、このネイル超まじやばくねまじうける超やばいとか思う私もまた古式ゆかしい日本人なんだろうね。

それでは。