ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-04-19

らせん構造 犬歯 血統と品評 

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。このネイルはチェーンなの?リボンなの?それとも静脈と動脈なの?それともDNAのらせん構造なの?


なんか、かわいらしいリボンていうよりも、動脈と静脈、DNAと遺伝子方面のひもに見える。わたし解説者マサ子(仮名、38歳)の実家には、小さい頃、割といろんな動物がいて、犬、ねこのみゃーさん、ぴーちゃん(そこらで拾ったセキセイインコ初代1号及びそこらで拾った同2号)・ヤドカリ(名無し)、巻き毛モルモットのモルちゃん、鯉・金魚。犬も色々いたんだけど、あたしと一番時代が被ったのは五郎ちゃんである。もう、五郎とか呼び捨てじゃなくて五郎ちゃんとしか呼びようがない。五郎ちゃんは、柴犬であって、割と由緒正しい血統の見た目の良い柴犬で、幼名を「五郎丸」と呼ばれる立派な家系の犬だったはずなんだけど、小さい頃にスリッパか何か齧って牙が折れたか欠けたか何かして品評会に出すべき牙の本数の基準を満たさなくなってしまって、それで格安で譲り受けたんだと思う。まあ、そんなんで牙は足りなかったぽいけど、その他の総合的な見た目は非常に良い柴犬だったんだと思うよ。尻尾も右曲りとか左曲りとかじゃなくて、きちんと90度に巻いていたし、体の均整も取れていたし、色も綺麗に発色して、顔形も良く、恰好の良い柴犬だったんだと思うけど 思うけど 思うけど、いかんせん、あいつはいわゆる一つの バカ犬だったのではないかと思う。てか、奴の基準の中では、私解説者マサ子(仮名、当時6歳)は家庭内ヒエラルキーの最下位であり、五郎ちゃんの方がえらかったので、庭に出ると五郎ちゃんにバカにされて押し倒されたりしたので、今でも柴犬の爪が手や足にひっかかる感触や、犬が飛びかかって体当たりしてくる感触を覚えている。犬って爪引っ込まないから痛いんだよ。まあ、そういうわけで、五郎ちゃんは、何度怒られてもスリッパを齧り、座って盆栽をやっているじいさんのエプロンの紐に飛びかかり、シャンプーしたっつーのに風呂場から爆撃ねずみミサイル弾のように飛び出して一目散に庭に直行してアホほど泥浴びをし、散歩に連れ出すと10分ほどバカのように走り、車に向かって威嚇して、しかしノラ猫に向かって威嚇したら逆に猫パンチを食らって以来猫は苦手になり、からあげをもらっては庭に埋め、埋めたっきり掘り起こすこともなく忘れ去り、まあ 大変遺憾ながら、恰好の良い柴犬であったとは思うけども、アホ犬であることは免れようもない事実かと思われるんだけど、何というの犬ってそんなものなのか?そうなのか?家が火事になったら消防署まで走って知らせに行く忠犬みたいのって世の中にはいるんだよね?誠に遺憾ながら五郎ちゃんにはそれはできなかったと思う。アレ?燃えてる?燃えてる?あちちち 燃えてる 燃えてるー! 俺逃げる~ みたいな。きっと私が雪山で凍えて凍傷になってもあいつは一人で下山するに違いない。アホめ。

それでは。